「何かを始めるのに年齢なんて関係ない」
使い古された常套句のような言葉だが・・・。
とはいえスポーツの場合はどうか?
さらにそれが野球だとしたら?
オールドルーキー 加藤文彦
加藤文彦(58)は現役大学生である。
しかも、野球部に所属している。
40歳ほど年の離れた学生たちとともに汗を流しているのだ。
なぜ?
幼少期から吃音(きつおん)に悩まされ
チームメイトと上手くコミュニケーションが取れなかった
という理由から中学2年で一度野球から離れている。
時は流れて就職後、職場の野球部に入部して野球を再開。
ここで、加藤さんはある思いを抱くことになります。
強くなる硬式でプレイしたいという思い。
年齢を重ねても野球を楽しんでいる人はたくさんいると思う。
その中に硬式でプレイしたいと思う人はどのくらいいるだろう?
さらにそれを実現してしまう人となると・・・。
加藤文彦は現実にそれをやってしまった人なのだ。
「今が青春」 57歳の大学硬式野球部員が公式戦に出場https://t.co/x50okYN7da
大学のグラウンドで白球を追いかける、57歳の野球部員。
名古屋工業大学の2年生です。
硬式野球部でプレーするという長年の夢を叶え、若いチームメートとともに、練習に励む日々。
念願の公式戦デビューを果たしました。 pic.twitter.com/k3qjtrZLo6— 朝日新聞デジタル (@asahicom) April 12, 2021
還暦間近の男が全力疾走するだけでもすごいと思わないか?
体力面で劣るのは当然のことだが
全力で若者に食らいついていく姿は理屈抜きですごい。
背番号に込めた思い
加藤文彦の背番号は89である。
言わずと知れた王監督の背番号なのだが
この89という番号
パッと思いつくのは「野球(やきゅう)」との語呂合わせ。
それ以外に加藤さんが背番号に込めた思いとは
四苦八苦
まさにピッタリ!
こんなにまでしっくりくる語呂合わせがあるだろうか?

若者たちにとってその背中から学ぶことはあまりにも多いだろう。
加藤さんの挑戦はまだまだ続く。
四苦八苦しながら頑張れ加藤選手!